夏風邪の原因と3つの予防法

夏風邪

いよいよ夏本番ですが、暑い夏にかぜをひいたことはありませんか?特に小学生くらいまでの子供は、夏にかぜをひくことがよくあります。でも、かぜが流行するのは、寒くて乾燥している冬が多いですね。インフルエンザも、毎年冬になると必ず流行します。蒸し暑い夏は、冬とは正反対の環境なのに、不思議だと思いませんか?

夏風邪の正体とは?

かぜのウィルスは、役200種類もあると言われています。そのうち、夏風邪の原因となる代表的なウィルスが、「アデノウィルス」と「エンテロウィルス」です。

アデノウィルス

「アデノ」とは、扁桃腺のことを言います。喉や気管支で増え、喉の痛み、激しい咳などの症状が出ます。
アデノウィルスは、夏風邪の症状が治った後でもかなり長い間、便にウィルスが含まれて排出されます。水泳の際にプールの水が汚染されてしまい、ウィルスが結膜やのどから侵入して、アデノウィルスを原因とする「プール熱」という感染症が広まってしまうこともあります。

エンテロウィルス

「エンテロ」とは、「腸」のことを言います。エンテロウィルスは胃酸でも死なず、腸まで入り込み、腹痛や下痢を引き起こすなどさまざまな症状を起こします。
小さなお子さんがよくかかるヘルパンギーナの原因ウィルスは、エンテロウィルスに属します。ヘルパンギーナは6月下旬~8月にかけて流行します。2~4日の潜伏期間の後、急に高熱が出てのどが赤くなります。のどの奥に水疱もでき、痛くて物を食べることも難しくなるため、早めの受診が必要です。また、小さなお子さんがよくなる病気ですが、大人はならないというわけではありません。大人が感染すると、39度以上の熱が出て、重症化することもあります

低い気温と乾燥を好むインフルエンザウィルスとは反対に、アデノウィルス、エンテロウィルスは高温多湿の環境で活発になります。

夏風邪を予防するための3つの方法

  1. うがい・手洗いは夏風邪の予防にも効果があります。1年を通して習慣にしていきましょう。
  2. 冷房の使いすぎに注意し、規則正しい生活を心がけ、免疫力を高めましょう。(睡眠・休養・食事・運動)
  3. 水泳の前後は、必ずシャワーをあび、タオルの貸し借り等はしないようにしましょう。

夏風邪にはウィルスを殺す特効薬はありませんので、対処療法による治療になります。普通は徐々に回復していくものですが、中には水分摂取不良で脱水症状に陥ってしまったり、夏風邪ウィルスによる髄膜炎や心筋炎を合併し、良くなるどころかどんどん悪化してしまうこともあります。熱が下がらない、嘔吐を繰り返す、ぐったりしているなどの心配な症状があれば、再度医療機関を受診するようにしましょう。

コメントを残す

*