こむらがえりとは?原因と予防法

こむら返り

夜中に、ふくらはぎが強烈に痛んで、目が覚めたことはありませんか?これは、こむらがえりといって、ふくらはぎが急に強い痛みを伴って、自分の意思とは関係なく収縮します。「こむらがえり」の「こむら」とは、ふくらはぎ(腓腹筋)のことを言いますが、たまに、足の指などでも起こることがあるようです。

こむらがえりになる原因

こむらがえりは、就寝中に多く起こります。人は、就寝中に無意識に布団を蹴飛ばしたりしています。そのときに、足の筋肉が突然引き延ばされると、筋肉の損傷を防ごうと、急激に筋肉を収縮させようとします。すると、その筋肉の収縮が過剰になり、強い痛みや筋肉が固くなるといった症状のこむらがえりが起こります。

こむらがえりは、運動のしすぎなどによる筋肉の疲労によって起こりやすくなります。疲労した筋肉では、その内部のミネラルのバランスが崩れることによって、突然筋肉が収縮すると言われています。特に夏場は、たくさん汗をかき、脱水症状などでミネラルスバランスが乱れやすくなり、こむらがえりが起こることも多くなります。

また、ふくらはぎの血行不良でも、筋肉の異常収縮が起こりやすくなります。夏場に、冷房をつけたままで寝てしまったりして、足が冷えてしまうと、筋肉が冷えて血行が悪くなり、こむらがえりが起こりやすくなります。

こむらがえりは、健康な人でも起こるため、大抵の場合は心配ありませんが、頻繁に(1週間に1回以上)起こる場合、足以外にもこむらがえりが起こる場合には、原因となる病気(糖尿病、筋肉や神経の病気、変形性腰椎症、甲状腺の病気など)がないか医療機関で調べてもらうとよいでしょう。

こむらがえりの予防にはストレッチが効果的

こむらがえりが起こってしまったら、また、起こらないよう予防するには、ストレッチをするのが有効です。

  1. 横になり、膝を伸ばした状態で、つま先を持って膝の方へ引き上げる
  2. この状態を10秒キープし、ゆっくりと元に戻す
  3. ふくらはぎの痛みが引くまで、繰り返し行う

ポイントは、膝の関節と、足首の関節で、同時にふくらはぎの筋肉を伸ばすことです。

運動不足は慢性的なこむら返りを招きますので、日常的に適度な運動を行うことも大切です。また、スポーツや立ち仕事の後は、マッサージや指圧をして血行を良くし、筋肉疲労を取ることでこむらがえりの予防になります。ミネラルバランスを崩さないようにするために、寝る前に水分補給をする、ビタミン、カルシウム、マグネシウムを多く含む食品やサプリメントを摂取するなども効果的ですので、意識するようにしてみてください。

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