子供の使いすぎ症候群に注意!学校検診だけでは不十分

使い過ぎ症候群-子供

毎年、4月から6月にかけて行われる学校の定期健康診断。

先日、うちの子供も健康診断の結果を学校から持ち帰ってきました。

 

現在の学校検診は昔に比べてかなり充実していますが、頻度が年1回と少ないため、

子供によく起こりがちな「使いすぎ症候群」を見抜くことはなかなか困難です。

具体的な使いすぎ症候群の事例と、適切な対処法を見ていきたいと思います。

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結構すごい!日本の学校健診

日本のように、国中の子供の身体データを毎年測定している国は世界でも例がなく、

貴重なデータとなっているようです。

日本では、だれもが学生時代に当たり前に経験している健康診断ですが、

今年度から内容が少し変更されました。

 

主な変更点

  1. 座高測定をしなくてもよくなった
  2. 寄生虫卵の検査をしなくてもよくなった
  3. 四肢の検査をすることになった
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学校健診で始まった「四肢の検査」とは?

現代の子供は、運動を全くしない子供と、運動をし過ぎている子供に二極化しています。

その結果、運動をしない子は筋肉の発達が不十分なうえに体が硬くなっています。

 

一方で運動をし過ぎる子は、「使いすぎ症候群(スポーツ障害)」になってしまうことがあります。

このような、成長・発達に支障をきたすような状態がないか調べるのが「四肢の検査」です。

 

検査の方法としては、

かかとを床につけてしゃがめるか、

片足立ちでふらつかずに立てるか、

関節に痛みはないか

などをチェックしていきます。

 

チェックがついた子供は、校医が診て、

整形外科を受診した方がよいか、

経過観察でよいか

などを判断します。

 

本当は、学校健診の際に整形外科の医師に診てもらえたら一番よいと思うのですが、

整形外科の校医がいる学校はあまりなく、なかなか難しいようです。

今年度から始まった健診ですので、

これからいろいろと改善されていくかもしれませんね。

 

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子供に起こる「使いすぎ症候群」(スポーツ障害)

使いすぎ症候群、

いわゆるスポーツ障害は一昔前のスパルタ教育時代のほうがひどかった印象があるかと思いますが、

現代の子供たちにも変わらず起こっているものです。

中でも多いのが次の4つ。

1. オスグッド病

膝下が痛くなります。

ももの全面の筋肉が運動や成長によりひっぱられ、

頸骨とその筋肉がつながっている部分が痛みます。

ひどくなると、剥離骨折を起こし膝下が腫れることもあります。

2. アキレス腱炎

走りすぎ、運動のしすぎで起こります。

痛みが出て、腫れることもあります。

3. テニス肘

手首などを動かす筋肉がついている上腕骨の外側が炎症を起こします。

ハードな練習やフォームの悪さが原因です。

4. 野球肘

テニス肘と同じように、肘に負担がかかり痛みます。

学校健診は年に1度ですし、精密な検査を行えるわけではありません。

 

日頃から適度な運動を心がけ、持続する関節の痛みや違和感があるなど、

心配なことがある場合は、早めに専門医に相談するのがよいと思います。

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