ブルーライトの身体への影響に要注意!

ブルーライト

現代の生活には、LEDの光があふれています。パソコン、スマホ、液晶テレビといった電子機器はもちろん、照明器具もLEDを使用したものが増えています。「ブルーライトが目に悪い」と、ブルーライトカットの眼鏡が売られたりもしていますが、ブルーライトとはいったい何なのでしょうか。また、身体にはどのような影響があるのでしょうか。

ブルーライトって何?

光はたくさんの波長の光で構成されています。様々な色が混ざって無色になっているのですが、ブルーライトとはその中の青色の部分です。ですので、最近になって話題になっているブルーライトですが、特別な新しい現象ではなく、普段から太陽の光や照明の光に含まれています。

ブルーライトはオレンジ色っぽいライトと比べて、気分がシャキッとします。最近、駅のホームに青色の照明が増えたのは、注意喚起により転落事故を防ぐためなのだそうです。

また、1番身近なのは青空です。太陽からの光は透明ですが、大気中のほこりやちりに青色部分がぶつかって散乱し、空は青く見えます。夕日や日没後はブルーライトが減るため、人の身体は睡眠へと導かれます。このように、ブルーライトは体内時計の調整に深く関係しています。

身体への影響は?

スマホやパソコンの画面は目の近くで見ることもあり、ブルーライトが常時目に入ってきて、疲れ目の一因になっています。しかし、目よりも身体全身への影響の方が深刻です。

人は、太古の昔から何万年もの間、日の出とともに目覚め、日が沈むと眠るという生活をしてきました。朝や昼間に浴びるブルーライトは健康維持に不可欠なのですが、今は24時間、いつでもどこでもブルーライトが目に入る生活をしています。

同じブルーライトでも、日没後や就寝前に浴びるものは生体リズムを乱すもとになってしまいます。身体のリズムが乱れると、睡眠障害や気分障害の他、がん、肥満、糖尿病、高血圧になるリスクが高まるという研究報告があります。実際に、看護師や客室乗務員の乳がん発症率は高いとされています。

子供はさらに注意!

子供と大人に同じ強さの光が当たっても、子供の方が何倍も多くの光が目に入ってきます。子供の目の中は大人よりも透明度が高く、特に目のレンズの遮光機能が低いためです。子供は、人工照明や夜間のスマホの影響を大人よりも強く受けてしまうのです。

ブルーライトとの上手なつきあい方とは?

朝と昼間のブルーライトは、健康維持のために不可欠なものです。ですから、朝はカーテンを開け、たっぷり日の光を浴びてください。昼間も散歩に出かけるなど、屋外へ出るのがよいです。パソコンなどを使う作業も、できるだけ朝や昼に行うとよいでしょう。

そして、寝る時間が近づくにつれて、ブルーライトを減らしていくようにします。リビングの明かりを暗めにしたり、ブルーライトカット用品(遮光フィルム、遮光眼鏡など)を使ったりする方法があります。

また、ルテインやビタミンC、亜鉛などを含む食品やサプリメントは網膜の栄養になり、有害な光の影響を減らすことができるそうです。

お子さんとは、「スマホはベッドに持って行かない」「スマホやゲームは○時まで」など、ルールを作るとよいかもしれませんね。何にせよ、朝起きて、昼間活動し、夜は早く寝るのが健康のためには大切です。ブルーライトの身体への影響をよく考慮し、上手につきあっていきましょう。

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