昔は学校で、アタマジラミの検査をしていたと年配の方から話を聞いたことがあります。衛生状態がいい現在の日本では、アタマジラミは発生しないと思われがちですが、そんなことはありません。アタマジラミは、衛生状態に関わらず発生し、うつります。必要以上に恐れず、正しい知識をもって対応していくことが大切です。
アタマジラミはどうすればわかるの?
お子さんの髪の毛に、フケのようなものがついていたら指で取ろうとしてみてください。フケならば簡単にはらうことができますが、アタマジラミの卵だと簡単に取ることができません。かゆみなどの自覚症状はないこともあるので、この方法が一番わかりやすいと思います。
アタマジラミの卵は、耳の後ろの髪の毛に多く見つかります。髪の毛をかき分けてよく観察してください。まれに、髪の毛の中に、成虫を見つけることもあります。
アタマジラミはどうやってうつるの?
- 帽子の貸し借り
- 枕カバー、シーツなどの寝具の共有
- 顔や頭を接近させて遊ぶ
- 集団での昼寝などで頭が触れあう
日常生活で一緒に過ごす分には、うつることはありません。ただし、以上のようなことは、うつる原因となりますので、気をつけましょう。
もしも、うつってしまったら
感染後のタオル、シーツなどの洗濯は、60℃以上の湯に5分以上浸けた後に洗濯してください。シラミの成虫から卵まで死滅させることができます。
また、アタマジラミが見つかったときは、駆除薬(薬局で売っています)とすき櫛を使って駆除をしますが、家族で伝搬するため、家族内で同時に駆除していくことが大切です。
アタマジラミを予防する4つの方法
アタマジラミは、プールでうつると思われていることがあるようですが、プールは入っても大丈夫です。ただし、着替えやバスタオルなどを他の人の物と重ねてしまうとうつる可能性があります。注意してください。
アタマジラミのことは、あまり他の人には言いにくいものです。知らず知らずのうちに、うつってしまうということは、学校や幼稚園、保育園ではよくあります。
周囲でのアタマジラミの発生の有無にかかわらず、
- 普段から帽子の貸し借りはしない
- 布団をこまめに干す
- 寝具を洗濯する
- 毎日シャンプーをしてドライヤーでよく乾かす
などの習慣を日頃からつけて、しっかりと予防をしていきましょう。