現在、全国的におたふく風邪が流行しているようです。
おたふく風邪の正式名称は「流行性耳下腺炎」といいます。耳の下にある耳下腺が腫れ、おたふく面のようになることから、「おたふく風邪」と呼ばれるようになったそうです。
おたふく風邪の初期症状
おたふく風邪の初期症状は、発熱やだるさなど、風邪に似た症状で、徐々に耳の下にある耳下腺という唾液腺が腫れてきます。腫れがひどくなると、口を開けたり、食べ物をかんだりするだけで痛みます。
おたふく風邪は、ムンプスウィルスに感染することで発症します。潜伏期間はだいたい2週間くらいで、その間も感染力があります。私の経験上、おたふく風邪の患者と接触したと思われる日から、ほぼぴったり2週間で症状が出始めます。インフルエンザなどとは違い潜伏期間が長いため、油断ができません。
おたふく風邪による合併症
また、おたふく風邪は、髄膜炎や難聴などの合併症が起こることもあります。小学校高学年以降に感染すると、男の子は精巣炎、女の子は卵巣炎を起こし、将来、不妊
の原因になることもあります。
おたふく風邪にかからないためには
おたふく風邪は予防接種で防ぐことができます。しかし、任意での接種となっており、接種費用も自己負担です。多くの国では、ワクチンを定期接種で2回受けているので、流行することはほとんどないそうです。
知り合いの方が、「せっかくお金を払って予防接種したのに、子供がおたふく風邪になってしまった。」と話していました。1回だけの接種では、免疫を獲得できていないことがあるため、小学校へ入学するまでに2回目の接種をするようにしましょう。
予防接種の目安は、
- 1回目:1歳
- 2回目:3~5歳
です。
予防接種は、子供や嫌がりますし、親としても2回も受けさせるのは面倒なため、得てして敬遠されがちです。でも、実際におたふく風邪にかかってしまってから、「予防接種を受けておけばよかった…」と後悔する人が多いのもまた事実。
予防接種で防げるのであれば、しっかりと受けるようにしたいですね。