学校に行きたくない!小1の行きしぶり対処法

4月になり、小学校へ新しい1年生が入学しました。この時期によくあるのが小学1年生の行きしぶり。おうちの方は、初っ端から我が子が学校生活につまづいてしまったと心配で仕方がないと思います。子供が「学校へ行きたくない」としぶったらどう対処すればよいのでしょうか。保健室からみた小1の行きしぶりの原因や対処法についてお話します。

 

 

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小1が学校に行きたくない原因は?

まず、どこの小学校でも入学してまもないこの時期に、「学校へ行きたくない」と朝泣いてしまう1年生はいます。本当に、必ずと言っていいほどいますね。
朝、泣き声が聞こえて出て行くと、1年生がお母さんと離れられなくなってしまっているという状況にこれまで何度も遭遇しました。担任の先生は時間になれば授業をしなければなりませんから、少し遅れて登校してきた際などは保健室の先生が対応することもしばしばあるのです。
「学校へ行きたくない」と子供が泣いていたら、「いじめられている?」「学校生活になじめていない?」と親は心配になりますね。小学校1年生が「学校に行きたくない」と言い出す原因は何なのでしょうか。

原因の多くは、
・新しい環境による疲れやストレス
・母子分離不安
の2つです。

 

 

小1の行きしぶり対処法

 

新しい環境による疲れやストレス

保育園や幼稚園は多くの時間を好きな遊びをして過ごしますが、小学校は違います。なんでも時間がきっちり決められており、授業中は45分間いすに座って勉強しなければなりません。新しい場所、新しい先生、新しい友達、新しい生活リズム。疲れないわけがありません。
しかし、それでも毎日通って「慣れる」ことがとにかく大切です。入学したてのころは、どの子も自分本位で好き勝手しているものですが、1年経って2年生になるころには見違えるほどしっかりします。慣れるまでは大変ですが、その先に大きな成長が待っているんですね。
とにかく毎日元気に登校できるよう、子供が新しい生活に十分に慣れるまでは、土日は家でゆっくりすごしたり、これまで以上に生活習慣に気を付けさせたりして、体調管理をしっかり行っていきたいですね。
ちなみに、1年生より大きい学年の子供でも、土日の習い事やお出かけで疲れてしまい欠席してしまったり、登校後に体調不良を訴えて保健室に来たりすることがあります。子供は大人のように無理がきかないのです。

 

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母子分離不安

小さい子供はお母さんがいないと泣いたり後追いしたりすることがよくありますね。個人差はありますが、3歳くらいになるとそれもだんだんと減ってきます。しかし、生活環境の変化などをきっかけにお母さんから離れられなくなってしまうことがあるのです。一時的なもので、徐々に治まることもありますが、長期間続き不登校になってしまうケースもあります。

 

以前、母子分離不安が強い女の子がおり、一人では学校にいられないためお母さんに毎日教室にいてもらったことがありました。しかし、1日中ではないにしろ毎日教室に一緒にいるというのはお母さんにとってもかなり大変なこと。お母さんが抱えている不安やうまくいかないもどかしさ、イライラが日々つのっていくのがわかりました。結局は、お母さんと一緒に保健室登校をすることや欠席が多くなり、母子分離不安の直接的な解消にはなりませんでした。
このケースでは、振り返ってみると学校側がお母さんの不安をしっかり受け止めきれてなかったことが大きかったですね。お母さんの気持ちが追い詰められてしまい、担任の先生に無茶なお願いをするようになってしまい、お互いに困り果ててしまったのです。
お母さんが強い不安感をもっていたりイライラしたりしていると、お母さん自身が辛くなってしまうし子供にとってもいいことはありません。担任でも養護教諭でも、カウンセラーでも誰でもいいです。お母さんの辛さをわかってくれる相談相手をぜひみつけてほしいと思います。

 

さて、母子分離不安を解消していく方法ですが、子供がお母さんに愛されている、認められているという絶対的な安心感を得ることが大切だと言われています。親からしてみれば、「子供を大切に思っているのは当然」と思うかもしれませんが、それが子供に上手に伝わっていないということは案外多いのです。

何歳になっても子供は子供。たくさん抱きしめて話を聞いて、甘えさせてあげてください。ただし、「〇〇をしたらゲームを買ってあげる」「嫌なことは何もしなくていい」というような甘やかしはだめですよ。

 

 

まとめ

学校へ行きたくない原因として「新しい環境による疲れやストレス」「母子分離不安」の2つをあげましたが、どちらもあてはまるというケースが多いと感じます。心と体の両面からのはたらきかけを心がけてみてください。


・早寝早起きの生活リズムをつくる。
・睡眠は10時間以上とる。
・休日はゆっくり過ごす。


・スキンシップを増やす。
・子供の話を聴く。
・不安な気持ちを受容する。
・一緒に食事をする、風呂にはいるなどのコミュニケーションを大切にする。

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