ネットは、今や私たちの生活には欠かせないものになりました。仕事でメールを送るにも、週末どこかに出かけたりするにも、ネットなしでは成り立ちません。しかし、便利になった一方で、ネットによる様々なトラブルが増えていることも否めません。
子どもがネット依存症になるのはなぜか?
ネットには、子供から大人まではまってしまう仕組みがたくさんあります。最近では、特に子供のネット依存が増加しており、問題になっています。
ネット依存の原因
- 孤独(家族や友人との関係が希薄)
- SNSやオンラインゲームにはまる
- ネット依存について知らずにのめりこむ
- 時間に余裕がある
- 現実からの逃避
子供は、判断力や自己制御能力が未熟であるために、制限がないとどんどんネットにのめり込んでいきます。
また、子供は大人とは違い、人間関係が限定された中で生きています。学校や家庭で、孤独感を感じていたり、現実から目を背けたくなるようなことが起こったりしたとき、ネットは手軽に別世界へ連れて行ってくれるのです。
実際に、家族や友達には話せないけれど、オンラインゲームの仲間には悩みを相談できるという子供は大勢います。
ネット依存症の目安となる8つのチェック項目
以下の1~8のうち、5項目以上あてはまると、ネット依存の疑いがあります。お子さんが、ずっとオンラインゲームばかりやっている、一人で部屋にこもるようになったなど、心配な方は、ぜひ参考にしてみてください。
- あなたは、ネットに夢中になっていると感じますか。
- あなたは、満足感を得るために、ネットの時間を長くしていく必要があると思いますか。
- あなたは、ネットの使用を制限したり時間を減らしたりしようとしたが、失敗したことはありますか。
- あなたは、ネットをやめようとしたとき、時間を減らそうとしたときに、落ち着かない、不機嫌、落ち込む、イライラするなどを感じますか。
- あなたは、使い始めに思っていたよりも、長い時間オンラインの状態ですか。
- あなたは、ネットのために大切な人間関係や、学校のこと、部活のことなどを台無しにしたり、しそうになったことはありますか。
- あなたは、ネットへの熱中のしすぎを隠すために、周囲の人に嘘をついたことがありますか。
- あなたは、問題から逃げるために、または、絶望、罪悪感、不安などといったイヤな気持ちを忘れるためにネットを使いますか。
いかがでしたか?質問をする際は、本人を責めるような形にならないように、あくまで、その子の生活の様子を一緒に眺めるような雰囲気で話し合っていきましょう。
また、すでにネット依存になっている子供への対応は慎重に行っていく必要があります。ネットをむやみに取り上げてしまうと、子供の精神状態を追い込んでしまったり、保護者が暴力を振るわれてしまったりと、うまくいかないケースが多いです。
家庭内だけで解決しようとせず、医療機関に相談をしたり、教師や心理カウンセラーなどの第三者にも介入してもらったりしていくとよいと思います。
そして、何より大切なのは、子供がネットの世界に何を求めてはまっているのか、心理的な背景を知ろうとすることです。まずは、子供のネットの世界観を否定せずに、いろいろな話を聞いてみるのがよいのではないでしょうか。