今や必需品となりつつあるスマホ。全国民の6割以上の人がスマホを使用していると言われています。最近では、スマホを長時間利用することにより、肩こり、頭痛、ストレートネック、視力低下、不眠など、様々な健康被害が起こっており、注目されています。
スマホ巻き肩とは?
中でも、スマホ巻き肩は多くの人がなっている可能性があります。スマホをしていると下を向き、背中を丸め、夢中になると長時間同じ姿勢をとり続けてしまいます。
そうすると、徐々に肩が丸まってきてしまい、巻き肩になってしまうのです。スマホ利用者以外でも、パソコンを長時間使用する人や横向きで寝るくせがある人など、前傾の姿勢を長時間とる人は巻き肩になりやすいため、注意が必要です。
スマホ巻き肩になると、首から肩にかけての血行が悪くなり、肩こりになります。ひどくなってくると、息苦しさ、頭痛、耳鳴り、手のしびれなど、様々な症状が現れます。
スマホ巻き肩をチェック
以下の3つの項目の内、どれか1つでもあてはまると、スマホ肩の可能性があります。
- リラックスして立ち、自然に両腕を垂らした状態で、肘がどちらかというと後ろではなく身体の外側を向いている。
- 鎖骨の下の筋肉を押してみて痛みがある。
- 肩の周りがだるい。腕が上がりにくい。
スマホ巻き肩の予防法と治し方
スマホ巻き肩のチェック項目にあてはまってしまった人も、そうでない人も、スマホやパソコンを使用している合間にやってみましょう。
チェックその1
膝立ちになり、身体を後ろにそらしながら足首を持ちます。顔は天井に向け、胸を開くようにしてストレッチします。身体が硬い人や腰を痛めている人は注意して行ってください。
チェックその2
掌を上に向け、身体の後ろで手を組みます。組んだ手を斜め後ろに引っ張りつつ、顔を天井に向けます。肩甲骨どうしをくっつけるようなイメージで行ってください。
5秒キープしたら、組んだ手を離し、一気に脱力します。
スマホ巻き肩は、肩が内側に丸まっている状態なので、とにかく逆の動きをすることがポイントです。
上記のようなストレッチの他にも、スマホを使う際に目線を下げないようにする、日頃から良い姿勢を心がける、大きく胸を開いて深呼吸をする、歩くときに腕を後ろに振るように意識するなど、普段の生活の中でも気をつけることができます。
また、当然かもしれませんが、長時間スマホやパソコンを使用しないようにすること、時間を決めて休憩を挟むことなども有効です。
スマホを使わないという選択は難しいと思いますが、日常生活の中で、できることを心がけてやってみてはどうでしょうか。