子供の頃、学校の職員室に入るときってなんだか緊張しませんでしたか?でも、なんとなくコーヒーの香りがしたり、先生の机の上に意外なものがあったりして興味をそそられる場所でもありました。実際、学校の職員室とはどんなところなのでしょうか?放課後先生達は職員室でいったい何をしているの?学校に勤めて知った職員室のウラ話です。
性格がでる!?先生の机
以前、ラジオから「会社の机はサラリーマンの城だ」という話が聞こえてきて、なるほどな~と思いました。学校の先生にとっても職員室の机はまさに自分の城。教室にも先生用の机はありますが、置けるのは必要最低限の文房具程度でしょう。しかし、職員室の机はある程度自分の好きなように使うことができます。
自分の好きなキャラクターのペン立てや写真立て、卓上カレンダーを置く先生
コップのフチ子さんをさりげなくどこかに座らせている先生
机の上には一切何も置かないことを徹底している先生
などなど、先生たちの机は個性豊かです。
体育主任で体の大きな男性の先生が、綺麗に整頓された机の上を几帳面に拭いていて、見た目とのギャップに驚いたこともありましたよ。職員室の机はそれぞれの先生方の性格がにじみ出ているような気がします。
それから、職員室の先生達の机を観察して仕事に役立つこともありました。
それは、机の上を見ることでその先生の仕事の状況や精神状態がなんとなくわかるということ。
整理整頓の得意不得意はありますが、机の上が散らかっている先生は当然ながら精神的にいっぱいいっぱいのことが多いです。特に、いつも机の上がきれいなのに書類や子供のノートなどが山積みになっているという時は、ねぎらいの言葉をかけるよう心がけていました。
机の引き出しの中には・・・
机の上は見ることができますが、机の中に何が入っているか見たことがある人は少ないでしょう。先生の机の中身はたいてい
・文房具
・会議などの資料がとじてあるファイル
・お菓子
などです。特にお菓子はとっても大事!!必ずと言っていいほど先生達は毎日残業があるので、お菓子は必需品なのです。
職員室はコーヒーの香り?
先生の机の引き出しには必ずお菓子が入っているというのは、私の経験からくる勝手な印象ですが、コーヒー好きな先生は絶対に多いと思います。私が勤めていた学校では職員全員でお金を出し合い、給湯室にコーヒーマシーンを置いていました。夜遅くまでお仕事をしてストレスを抱えている先生達は、おいしいコーヒーが飲みたくなるのでしょうね。
先生達の放課後おしごと事情
ここまでの話だけだと、放課後はお菓子を食べてコーヒー飲んでいいなーと子供達に言われてしまいそうですね。でもそんなことないんです。先生達は放課後も頑張っているんですよ。
放課後のスケジュール例(小学校)
16:00 下校指導
16:15 児童への支援会議
16:45 コーヒーを飲みつつ休憩
17:00 保護者の電話対応
17:20 教室の整理整頓
17:40 テストなどの丸つけ
18:30 学級だより作成
19:30 翌日の授業の準備
21:00 退勤
放課後のスケジュール例(中学校)
18:30 部活指導終了
19:00 学年会(会議)
19:30 保護者対応など
20:00 休憩
21:00 生徒の成績処理
22:00 翌日の授業の準備
23:00 退勤
ほんの一例ですが、先生達は放課後このようなお仕事をしています。
日によっては1時間以上もの時間を生徒指導や保護者面談などについやすこともめずらしくありません。また、学級や担当教科の指導以外にも、学校行事の企画案作成や委員会活動の準備など担当の校務分掌の仕事もしなければなりません。学期末は、それと同時に成績処理に追われるため仕事が早い先生でも土日も仕事をしなければ終わらない状態になります。こうやって書いてみると、先生達のお仕事は本当に大変だなと思います。
ただ、そんな中でも職員室でホッとひと息ついてコーヒーを飲んだりしながらその日の出来事などを同僚と話す時間はとても貴重です。何気ない会話で悩んでいたことが解決したり、情報交換ができ子供の異変に気が付くことができたりします。先生の仕事は対子供だけでなく、対大人のコミュニケーションも大切なのです。
まとめ
保健室から離れて、先生の机や放課後のお仕事についてご紹介しました。昼間は子供達が保健室にやってきますが、夜になると先生方が保健室に来ることもめずらしくありませんでした。「今日はこんなことがあって~」と子供の話をしに来る先生もいたし、頭が痛くて頭痛薬をもらいにくる先生もいました。体調を崩して療養休暇になってしまう先生も実際に何人かいました。ブラックな先生たちのお仕事が少しでも改善されるといいなと思います。