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熱中症 頭痛の他に下痢・吐き気も!今時の学校の熱中症対策

matauemoon

暑くなってくると怖いのが熱中症ですね。

子供の命に関わるとあって、最近では学校もかなり熱中症対策に神経を尖らせています。

しかし、暑さにまだ慣れていない4月~6月にかけては、いくら注意をしていても熱中症で体調を崩し、保健室に来室する子供はいます。

頭痛やめまいといったよくある症状ではなく、下痢や吐き気があった際に、

熱中症ではない?」

と判断に迷ったことがあります。

熱中症で下痢や吐き気は起こるのか。それはなぜ?

今時の学校の熱中症対策や保健室のエピソードとともにお話したいと思います。

 

 

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熱中症の症状 下痢や吐き気も?

4月から6月の初夏にかけて、熱中症で保健室に来る子供が最も多くなる時期です。

この時期は運動会・体力テスト・陸上競技会などの体育系の行事が案外あります。

また、真夏は体が暑さに慣れてきますし、猛暑の中そうそう無理はしません。

しかし、熱中症に対しての意識が弱いうえに急に暑くなったりするこの時期は、熱中症になってしまうことが多いのです。

体が大人よりも小さくて体力もない、体温調節も上手ではない子供達はなおさらですね。

 

熱中症の初期症状で多いのが、頭痛やめまいなど。気温や湿度が高い日や運動後にこのような症状を訴えてきたらまず熱中症を疑い、涼しい場所で水分補給や体の冷却などをして応急処置をします。

 

では、下痢や吐き気の場合はどうでしょう。
学校で嘔吐と下痢があり、保健室に来室した児童がいました。

体育で体を動かしていましたが、急に気分が悪くなって嘔吐したとのこと。

体育の間はこまめに水分補給の時間をとり、水筒の水をたくさん飲んでいたようです。嘔吐に加え下痢もありましたが、風邪らしき他の症状はありません。生活の様子を詳しくきくと、ここ数日毎日暑くて体がだるく、朝も食欲もなかったため朝食をほとんど食べていないことがわかり、熱中症を疑いました。

 

保護者のお迎えを待つ間、応急処置として保健室に常備していた経口補水液を飲ませてみると、コップ1杯を一気飲み!

経口補水液は、普通のスポーツドリンクよりも塩分等の濃度が高く、健康な人が飲むとしょっぱくてあまり飲むことはできません。

経口補水液の飲みっぷりで、体内のミネラルバランスが崩れてしまっていることがよくわかりました。

 

たくさん汗をかいて水分だけ補給していた場合、体内のミネラルバランスが崩れ、腸で水分を吸収しきれなくなってしまい、熱中症でも下痢や嘔吐が起こるそうです。

食事を十分にとれていない場合は、食べ物から得られるはずの塩分などが不足しているわけですから、なおさらです。
下痢や嘔吐の原因を診断するのはお医者さんですが、熱中症でもこのような症状が起こることがあると知っておくことは大切ですね。

 

 

頭痛が治らない・・・熱中症の落とし穴

週明けの月曜日、ある児童が頭痛を訴えて保健室に来室しました。

その日はさほど暑くもなく、運動もしていません。おとといから頭痛と体のだるさが続いているようでした。

体調不良が始まった土曜日に何をしていたか聞くと、お兄さんが通う中学校の体育祭に行っていたとのこと。

頭痛の原因は、体育祭で長時間外にいて熱中症になってしまっていたからでした。

 

熱中症は、体を冷やしたりして休めばすぐ良くなるものではなく、数日間にわたって症状が続くことが少なくありません。

また、治ったと思っていたのに、少しの運動でぶりかえしてしまうこともしばしば。

ダメージを負った体が回復するまでには時間がかかるのです。

 

また、隠れ熱中症といって、暑い中にいて時間がたってから頭痛がしたりして本人が気が付かないうちに熱中症になることもあります。

鼻水、咽頭痛などの風邪症状がなく、頭痛・めまい・倦怠感などがある際には、熱中症を疑ってください。

 

それから、頭痛が治らないからといってむやみに頭痛薬を飲むのはおすすめできません。

暑さで体温の上昇や脱水が起こると、体内の炎症物質が増え、頭痛が起こります。

これは、体の危険信号。頭痛の大元の原因となる体の熱をとり、水分・ミネラル補給をして脱水症状をおさえることが何よりも大切です。

頭痛薬などに頼るのではなく、応急処置をしてすぐに医療機関を受診しましょう。

 

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今時の学校の熱中症対策

熱中症になってしまったときの話ばかりしてしまいましたが、一番大切なのは予防することですよね。

近年では、学校も熱中症予防にかなり気を遣っています。
学校によって対応は様々ですが、私が務めていた学校では、運動会の児童席には必ずテントを張って日陰を作っていました。

普段の学校生活でも、熱中症指数を測定して危険な日は外遊びや体育を禁止。

教室でも積極的にクーラーを使うよう呼びかけていました。こんなに夏が暑くなり、熱中症が問題になるなんて、一昔前では考えられませんでしたね。

 

 

まとめ

熱中症で嘔吐や下痢が起こることはちょっと意外だったのではないでしょうか。

熱中症は、知らず知らずのうちになってしまうこともありますし、数日間続くこともあります。

これからの季節、常に気を付けていきたいですね。

学校でも熱中症対策はしていますが、お子さんの食事の内容や水分補給の様子(水筒の中身がちゃんと減っているか)などにもぜひ気を配ってあげてください。

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ネット保健室のセンセイ
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元養護教諭です。 保健の先生として学んだことや経験してきたことを活かし、日常の生活や子育てで使える知識を紹介していきます。 また、このブログを通して、保健室や保健の先生の仕事について知っていただく機会になればいいなと思っています。
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