むし歯になりやすい人となりにくい人の違いとは?

虫歯-なりやすい

先日、久しぶりに歯医者さんへ行き、歯のクリーニングをしてもらいました。歯みがきは、割と丁寧にしているつもりですが、たまに小さなむし歯ができてしまうことがあるので、なるべく定期的に歯医者さんへ行くようにしています。

一方で、私の父は今までに一度も歯医者さんへ行ったことがありません。還暦を過ぎた今でも、むし歯がひとつもないのです。それなのに、歯みがきは雑で適当・・・。むし歯になりやすいかどうかは、生活習慣だけでなく、その人個人の体質も大きく関係しているようです。

赤ちゃんにむし歯菌はいない

むし歯の原因となるミュータンス菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいません。ミュータンス菌はどこからやって来るのかというと、お母さんとお父さんの口の中です。1歳~2歳半くらいの間に、お母さん、お父さんから感染することが多いようです。

感染して菌が定着してしまうと、その後、大人になっても口腔内の環境は変わらず、むし歯になりやすい体質になってしまいます。

ミュータンス菌の感染を防ぐことはできる?

ミュータンス菌の感染を完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、感染を遅らせることによって、むし歯になりにくい体質にすることはできます。

2歳までにミュータンス菌の感染がなかった子供が、4歳になったときのむし歯の本数は0.3本だったのに対し、2歳までにミュータンス菌の感染があった子供のむし歯の本数は5本もあり、むし歯の本数に16倍もの差が出た研究があります。

ミュータンス菌の感染を遅らせる方法

  • お母さんとお父さん自身が、自分の歯の治療とクリーニングをしっかり行う
  • お子さんと同じ箸やスプーンを使わない。(できるだけ、感染ルートを遮断することが大切)
  • 砂糖が入った食べ物や飲み物を控える

砂糖はミュータンス菌が作るむし歯のもと、「歯垢」の材料となってしまいますし、砂糖を多くとることで、ミュータンス菌が爆発的に増えてしまうそうです。ですから、少なくとも2歳半までは、甘い砂糖の入ったおやつは与えないようにしましょう。

特に、ジュースやアメは、砂糖の供給時間が長くなるのでよくありません。また、一度砂糖の甘い味を知ってしまうと、子供は必ず欲しがりますから、ある程度大きくなるまでは与えないようにするのも手ですね。

むし歯になりやすい体質になるか、なりにくい体質になるかは、小さい頃に決まってしまうようです。小さなお子さんをお持ちのお母さん、お父さんは、ぜひ、気をつけてみてください。

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