保健室登校をする生徒の理由と実際の1日の過ごし方

保健室-理由

「保健室登校」誰もが一度は耳にしたことがある言葉だと思います。しかし、実際のところどんな子が保健室登校をしているのか、何をして過ごしているのか、不明なことが多いのではないでしょうか。

同時に、「保健室登校はサボりだ。学校は子供を甘やかしている。」と否定的に考えている人もいれば、「保健室登校を認めるべき。学校はなぜ許可してくれないんだ。」と、真逆の意見をもつ人もいます。

「実際のところ、保健室登校ってどうなのか?」保健室登校について、小学校の現役の保健室の先生として日々感じていることや悩んでいることをお伝えします。

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保健室登校をする子ってどんな子?

私が関わってきた保健室登校の子供たちは簡単にまとめると次のような理由から教室へ行けなくなり、保健室登校になっていました(もっといろいろなケースがあると思いますし、一言では説明しきれない理由や背景があると思いますので、ほんの一例ですが)。

  • 集団生活になじめない。ついていけない
  • 起立性調節障害
  • 勉強がわからず強い劣等感をもっている
  • 人と接することに疲れてしまった
  • 担任の先生とそりが合わない

理由は様々でも多くの保健室登校の子供に共通しているのが「不安」です。クラスへ行って大勢の人がザワザワしているのが怖い。やることについていけなくて不安。他人にどう見られているかが気になってしょうがない。家庭のことなどで、気持ちが不安定になっている。

など、何かしらの「強い不安」を抱えています。ですから、決してサボっているわけではなく、「教室は難しいけれど、なんとか学校へ行かなくちゃ」という気持ちで、本人なりに一生懸命学校へ来ているのが「保健室登校をしている子供たち」だと私は思っています。

保健室登校の生徒は保健室で何をしているの?

その日の調子などにもよりますが、基本的にはその子が好きなこと、もしくは自習です。子供の調子がいいときには、無理のない範囲で勉強をするように勧めています。気持ちが不安定なときなどは、何もしなくてもいいし、絵を描いたりパズルをしたり、その子が好きなことをさせています。

あとは、「勉強はしたくないけど他にやりたいことも特にない」なんてことも結構あるので、そんなときは保健室のお手伝いをしてもらうこともあります。

保健室登校の生徒の1日の過ごし方(例)

9:00 保健室へ登校。先生とおしゃべり
2時間目 保健室で漢字練習
休み時間 担任の先生との面談
3時間目 教室で授業を受ける練習
4時間目 保健室で絵を描く
給食 保健室の先生と一緒に給食
13:00 下校

少しお堅い考えなのかもしれませんが、学校は勉強をする場所であり、集団生活や社会性を学ぶ場所だと私は思っています。保健室登校の子供に無理をさせることはできませんが、将来のために、少しでもその2つのことをさせてあげたいというのが本音です。

保健室では好きなことができるし、集団に合わせなくてもいい。その子の心が楽になるのなら一時はそれでもいいのかもしれませんが、ずっとそれでは小学校で学ぶべきことが何も身につかなくなってしまいます。

保健室に来室する他の子とコミュニケーションをとるきっかけを与えたり、保健室登校の約束事を決めたりして、小さな集団生活から少しずつ慣れていくことができるように工夫しています。「保健室登校=何でも好きにできる」ではないのです。

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保健室登校はだれでもできるのか

「教室へは行けないけれど保健室なら…」という不登校の子供は案外多くいるものです。私は保健室でも学校に来られるのなら、なるべくは保健室登校を受け入れたいと思っていますが、全部受け入れるのはかなり厳しいのが現実です。

私が今までに関わってきた保健室登校の子供は、7年間で15人。多いときには一度に3~4人の子供を保健室で預かっていました(このようなケースは稀かもしれませんが・・・)。

しかも、保健室登校をする子供は、教室で何らかのつまずきがある子も多く、おとなしく自習をしていてくれる子ばかりではありません。私もさすがにこのときは、まいってしまいました。

何が言いたいかというと、保健室登校をしたい場合でも、学校の校内事情や、その子供の状態等によってできないこともあるということです。そもそも、学校によっては保健室登校を認めていない学校もあります。ケガや病気の子供の対応に支障をきたしてしまうようなら、適切な措置だと私は思います。

不登校の子供の居場所になってあげたい。でも、保健室に来る他の子への対応も大事。「どうすればいいのか?何がベストなのか?」をいつも考えています。

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