親が絶対に知らない…小学生が保健室に来る本当の理由Top5

保健室-理由

保健室では、学校で起こったケガや病気の救急処置を行います。日本ではどの学校にも必ずある保健室。きっと、どなたも一度は利用したことがあるのではないでしょうか。

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保健室のイメージでよく言われるのは、「中学生や高校生が授業をサボりに行くところ」です。確かにそうかもしれません。では、小学生は主にどんな理由で保健室へ来室するのか知っていますか?

この記事では、意外と深い小学生の保健室来室理由を紹介したいと思います。

小学生が保健室に来る理由Top5

私が保健室で対応するケガや病気は小さなものも含め、年間で3000件にのぼります。ケガや病気で来室し対応した場合、ケガの部位、処置内容、来室時間などを細かく記録しています。主な来室理由は以下の通りです。

  • 1位:打撲
  • 2位:擦り傷
  • 3位:頭痛
  • 4位:腹痛
  • 5位:気持ち悪い

でも、これはあくまでも表面上の理由にすぎません。保健室に来室する子供たちには、記録に残らない、本人も気づいていない「ウラの来室理由」があるのです。

小学生が保健室に来る「ウラの理由」Top5

ここからは保健室でのエピソードを交え、小学生の「ウラ保健室来室理由」を紹介します。

第5位:身長を測りたい

大抵の保健室には身長計が置いてあって、保健の先生に言えば身長を測らせてもらえます。小学生は、身長を測るのが大好きです。特に4年生以上の子供たちは、ちょうど思春期にさしかかり、ぐんぐん身長が伸びるので、成長が実感できて楽しいようです。

身長を測り、「こんなに伸びたよ!」と嬉しそうに報告してくれます。特に、夏休みや冬休みなどの長期休み明けには、目に見えて大きくなっているのでびっくりです。6年生が卒業する時に、1年生から6年生まででどれだけ伸びたかわかるカードを一人一人にプレゼントしています。

だいたいどの子も6年間で25cm~40cmは身長が伸びています。子供の成長していく姿を6年間見ることができるのは、保健の先生の醍醐味ですね。

一方、小学生で身長をコンプレックスに思っている子はとても多いように感じます。小学生のうちは成長のスピードも差が大きく、人より小さい(大きい)ということに敏感です。私は教師として、人と比べてどうこうよりも、子供が自分なりの成長を喜べるように声をかけるように意識しています。

第4位:相談したいことがある

小学生は中高生とは違い、保健室へ相談に来る子はそれほど多くはありません。相談に来るとしたら、高学年の女子たちですね。「仲良くしていた子を他の子に取られてしまった」などの友達関係の悩みや、生理のことについて聞きにくる子が多いですが、中には恋愛相談をしてくる女子もいます。

「Aくんが好きで告白したんだけど、振られちゃったからBくんに告白しようと思うんだ。でも、Cくんも好きなんだよね」みたいな…。「切り替えが早いな!ってか好きな人って一人じゃないのね!」と心の中でツッコみながら楽しく聞いています。

こんな微笑ましい相談ばかりならいいのですが、子供の相談からいじめが発覚するようなこともあるので、注意しながら話を聞いて担任に伝えます。小学生は担任の先生とのつながりが深いため、何かあればまず担任の先生に相談をすることが多いですが、時にはなかなか相談しにくい場合もあるのでしょう。

年齢が小さいほど、嫌なことや悩んでいることがあっても、自分の状況や気持ちを言葉で上手に表現し、発散することができません。そのため、小学校の保健室では「言葉にならない声」をいろいろな情報から拾っていく必要があります。

 

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第3位:気持ちを切り替えたい

気持ちを切り替えるのが苦手な子は、よく保健室に来るような気がします。ある子は、友達に嫌なことを言われてイライラが治まらないなどの理由で、気持ちを落ち着けるために来室します。大人からしてみるとほんのささいなことなのですが、一度嫌なことが起きると、過去にあった嫌なことまで思い出し、イライラがどうにも治まりません。

その子は、得意な絵を描いたり、相手に対する文句を作文用紙になぐり書きしたりすると気持ちが落ち着くようです。満足すると、「ありがとうございました!」とさわやかに言って教室へ帰っていきます。

「さっきまであんなに怒っていたのに!」といつも呆気にとられてしまいます。切り替えが下手なのか上手いのか。でも、人や物にあたったり迷惑をかけたりするような方法でなければ、いろいろな発散方法があってもいいと思っています。

第2位:勉強が嫌だ

小学生でも勉強が嫌で保健室へ来る子供はいます。ただし、はっきりと「勉強が嫌だ」と言ってくる子はほとんどおらず、「頭が痛い」、「気持ちが悪い」などと訴えて来室します。

来室した時間が何の授業中なのかを毎回聞きますし、授業中の様子なども担任の先生から情報を得ていたりするので、「算数が嫌なんだな」とか、だいたいの原因は予想がつきます。ただ、サボりたいというよりは、勉強が苦手で苦痛だと感じている子が多いと思います。時間を決めて少しだけ休憩をさせるなどして、なるべくは、「また来てもいいから頑張ってごらん」と言って送り出します。

保護者の方の中には、「勉強ができなくても、健康ならいいと思っています」とおっしゃる方もいます。しかし、学校は勉強をする場所です。勉強がわからないことが、大人が思う以上に子供の苦痛になっていることは少なくありません。更に、小学校3〜4年生くらいになってくると、周りの友達と自分を比べてしまい、勉強ができないことに対する強いコンプレックスを感じて不登校になってしまう子もいるんですよ。

第1位:かまってほしい、安心したい

一番多いのが「かまってほしい」「安心したい」という気持ちでやってくる子供です。来室者の半分くらいはこれなんじゃないかなと思うほどです。

保健師(私)と子供のよくあるやりとり

子供:「昨日家で膝をぶつけたから診てください」

:(とりあえずケガしたところを診て、)「痛かったと思うけど、何ともなってないからすぐ治ると思うよ。ところで、おうちの人には診せたの?」

子供:「うん!そんなの大丈夫って言ってた。」

私の心の声:「なぜ保健室へ来たーっ!」

その後、子供は満足そうに教室へと帰っていきます。

保健の先生になりたての頃は、なぜこんなことで保健室へわざわざ来るのかさっぱりわからなかったのですが、「大丈夫だよ」と言ってもらって安心したい、痛かった出来事を共感してほしいと子供が思っていることが少しずつわかるようになってきました。

大人でも、なんだかよくわからないけど心配で、安心のために病院へ行くことがありますよね。あとは例えば、ものすごく疲れていてマッサージを受けに行った時に、「疲れていますね。肩がすごく凝っていますよ」と言われると、なんだかすごく癒やされる時など。本当は肩が凝っていることはよくないことなのに、不思議な感覚ですよね。

子供もそんな感覚なのかなぁと。もちろん、授業中などに大した理由もなく来室されては困るので制限しますが、休み時間などはいいかなと思って、大目に見て対応するようにしています。

また、保健室へ頻繁に来室する子供の中には、様々な事情から、親に十分にかまってもらえていない子供もいます。1日のうちに、ここが痛いそこが痛いと色々な理由をつけて何回も来室する子供がいます。家庭で満たされない心の栄養を、どうにかして補給しようとしているのかもしれません。

今回紹介した「小学生が保健室に来る理由Top5」は、あくまでほんの一例です。学校によって子供の実態は全く違いますし、校風や学校の方針によっても保健室のあり方は変わってくるので、他の保健の先生に聞いたら違うTop5になるかもしれません。

(ちなみに番外編もコチラに書いてあります)

ただ、今回の記事を読んで頂くことで、親としては普段はなかなか垣間見えない学校での子供の事情や、このような子供たちも実際にいるということを理解して頂ければ嬉しく思います。

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